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今月のイベント

若尾文子v.s 満島ひかり-20世紀から21世紀へ  恋する惑星対談-


イベント レポート
若尾文子vs満島ひかり
20世紀から21世紀へ
恋する惑星対談
2015年12月3日木曜日
於 渋谷ユーロライブ

小雨模様の11:30。ぴあであっという間に完売した、プレミアムチケットを手にお客様入場開始。
今回はマスコミ関係の方々も多く、期待と高揚感が静かに会場を満たしていました。
二本の映画上映と対談で12:00〜16:50まで五時間弱という、盛り沢山の長丁場。
2010年製作「川の底からこんにちは」と1956年製作の「青空娘」は50数年も時代が隔たっているのに、しっかり自己を見つめ、明るく突き進む主人公は同じ地平でシンクロ二シティ。
まさに世紀を超えたふたりのヒロインなのでした。

NHK「おひさま」以来久しぶりのお二人、初めての対談です。
楽屋ではご挨拶だけで、あえて打ち合わせ無しで舞台に。

周りには、司会者のいない女優さん2人だけの対談は無謀と心配されたけど、満島ひかりさんはそれを楽しんで、リスペクトをもって先輩若尾文子さんに対し、女優ならではの鋭い質問を投げかけました。
多角的、創造的に言葉を紡ぎ出す、そのクレバーな美しさに見惚れました。
後輩満島ひかりさんのどんな質問も、ゆっくり優しく受ける艶やかな着物姿の若尾文子さん。余裕の微笑みとユーモアと、気品溢れる佇まいに、会場からはため息が。
さすが宇宙空間のふたつの惑星、想像を遥かに超えました。


印象的な沢山の言葉の中から少しだけ、要約してラインアップ。

満島ひかり
いつも観客から逃げ続けたい、裏切り続けたい。
台本頂くけど今演りたい役や映画で惹かれるものがない。
若尾さんの時代は、演技、服装、メイクから小道具まで全て監督が決めたのが、羨ましい。
私も小津安二郎監督に指導されたかった。バッチリ化粧し、監督の選んだ衣装を着たい。
今の映画はスッピンにTシャツみたいのが多いので。
若尾さんの、柔らかい本気でないような演技が好き。私はやり過ぎちゃうから。
タイムスリップして若尾さんと共演したい。監督にあれこれ言われたい。
若尾さんの時代の映画の精神を継承します。(会場拍手)
ミヒャエル・ハネケの「愛 アムール」のような大人の女性が主人公の映画を若尾さんにぜひやってほしい。
金庫破りの映画、一緒にやりませんか。(若尾さんのいいわね、の即答に会場拍手)

若尾文子
オファーは沢山来るけど、どれも普通のおばあさん役、そんなの演りたくない、どうせなら童話の
鬼婆が良い。
「祇園囃子」(溝口健二監督)の踊りも、その場で練習して覚えたの。なんでも監督から学んだ。なんでも映画のために勉強した。台本抱いて眠ったわ。
運転が好きで、良く共演の俳優さんを乗せて、銀座にお茶飲みに行ったの。
踏み切りで立ち往生して、危機一髪で動いた事がもあった。
(若尾さんの好きな007のようなエピソード。若尾さんのボンドガールを見たかった。)
東方神起のユンホさんが好きで、会う事になり、黒川さんの銀の懐中時計を渡すつもりが、すれ違いで渡せなかった。
(満島さんの、きっと黒川さんが止めたのですねというナイスフォローあり)
一度も女優を辞めたいと思ったことはない。生まれ変わってもまた女優になる。


など、女優同士だからこその、女優の深淵がスパークし、思いがけない素顔も垣間見られたライブでした。
小さい空間の奇跡の時間が、観客ひとりひとりの心に深く印象付けられ、言葉のひとつひとつが忘れ難い55分でした、
立ち会えた方は本当に幸運でしたね。


再びお二人の対談が無いとは言えない予感。皆様期待してお待ち下さい。
いらして頂きありがとうございました。

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